ゲームセンター物語 〜龍動編〜 


LEO!ZAFINA!世界を揺るがすふたつの新キャラとともに爆音を轟かせ鉄拳6の噂が広まるのとほぼ同時期、時を同じくしておれの住む街に奇妙な噂が流れはじめた…「ゲームセンターがこの街にできる…!?」
真偽を確かめるべく情報を求める。”ある地方誌の求人広告”にそれはあった。
おれの自宅から歩いてゆける距離に、撤退した電気屋の跡地にそれはオープンするという…

「ゲームセンターだと?…………ふははははっ!すばらしい。すばらしいぞ!」

おれは歓喜の声をあげると同時にある不安を覚えるのだった。おれの住む街は呪われている。かつてと同じ悲劇を今再び繰り返してはならない。警官隊やおまわりさんやポリ公やポリコーンやプラコーンを大量配備するなりの何らかの手段を講じなければ!


「霊的に守護されたゲームセンター」を作るべく、おれは岡野玲子版「陰陽師」を参考に、いずれゲームセンターが建立されるという場所でRJBと地鎮の舞・亜摩を舞った。
それからは毎日(車で前を通るだけではあったが)現場監督さながらに様子を見に行ったりした。
元電気屋の建物のまわりに鉄製の足場が取り付けられ、壁が塗り直され、看板がとりつけられ、「近日オープン予定」と紙が張られ、すでに内部にはアメ玉キャッチャーらしいアミューズメントマシンが据え付けられているのを見る。インターネットでの検索によるといよいよ明日、10月20日、ゲームセンターはオープン、とある。








ゲームセンター物語  第一部  
この作品は実話を元にしたフィクションです。
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