ゲームセンター物語2 〜不死鳥編〜  
この作品は実話を元にしたフィクションです。

  鉄拳を愛し、極めようと志す人間には一日に最低一度はこなさねばならぬ仕事がある。そのひとつはinatekkenの更新をチェックすること。そしてもうひとつは「TTBで穴を掘ること」である。
だが「なにも今見ることはない、仕事中にさえ暇があるとチェックするinatekkenである。inatekkenは引っ越しこそすれ、逃げも隠れもしない。」平素ならばあるいはそう考え、納得して床につくであろう私がそうしなかったのは「どうにも、眠れない」ためである。
気がつくと既に 私はos9.22のMACG4を起動させていた。

 「今日のボブ」は当初「<このアライを作ったのは誰だぁ!」などと「岡星良三の作った"煙草のヤニ臭いアライ"に 海原雄山が激怒する」という美味しんぼのワンシーンを彷佛とさせるボブの珍コメントを拝むコーナーであった。純然なるメリケン野郎たるボブが「ヘンリー・ジェイムズ・ブラック」さんでも当初理解できなかった白身の淡白な味を解し、あまつさえそこに不備を見い出している。というところに趣きがあったりなかったりしたものである。
だが最近では
<強さとは、弱さを知ること。
弱さとは、臆病なこと。
臆病とは、大事なものを持っているということ。
大事なものを持っているということは、強いということ…。
などと幅広い解釈が可能な、タメになったり、考えさせられたり、励まされたり、と秀逸なコーナーとなっている。
私は平素から"偶然にせよささいなものにせよ目に飛び込んで来た情報は何らかの天啓"というような「須藤元気」ふうの考えに共鳴するものであるから、それが鉄拳攻略にはなんら関係をもたないと思われる字句であってもその意味を汲み取ろうと努力する質である。
  さてさて今日はなんと書いてあるやら。なにもない夜更けのことわたくしはそこに過剰な期待をもって「netscape」を起動させた…

多くの鉄拳人がそうであるように、わたくしもまた当然のたしなみとしてインターネットのスタートページはinatekkenである。
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この作品は実話を元にしたフィクションです。






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